ENEOSカードのおすすめ券種はどれ?全3券種を徹底比較

ENEOSカードはトヨタファイナスが発行するガソリン代がお得になるクレジットカードです。

この記事を読まれている方は「色んな種類のENEOSカードがあるけど、どれが一番お得なんだろう」と悩まれているのではないでしょうか。

そこで、今回はENEOSカード全3券種を徹底比較!どれが一番お得なカードなのか解説。ぜひ参考にしてみてくださいね

この記事で分かること
  • ENEOSカードの券種の数は全部で3つ
  • 毎月のカード利用金額が5万円を超えると楽天カード・dカードの方がお得になってしまう
  • ENEOSカードはENEOS専用で使うのがベスト
  • 毎月のガソリン代が1万円前後であればENEOSカードSがおすすめ
  • 毎月のガソリン代が2万円以上であればENEOSカードPがおすすめ
  • 毎月のガソリン代が4万円以上であればENEOSカードCがおすすめ

ENEOSカードは全部で3券種!それぞれの特徴を解説

ENEOSカードの種類は全部で以下の3種類あります。

  • ENEOSカード C
  • ENEOSカード P
  • ENEOSカード S

比較の前に、まずはそれぞれの特徴を把握しておきましょう

ガソリン・軽油が最大7円引き!ENEOSカードC

ENEOSカードCはガソリン・軽油が最大で7円/L割引になるカードです。割引の金額は毎月のカード利用金額によって変わり、利用金額が多ければ多い程、割引の金額も高くなります。

割引のシステムは以下の通りです。

利用金額/月割引金額
7万円以上7円/L引き
5万円~7万円未満5円/L引き
2万円~5万円未満4円/L引き
1万円~2万円未満2円/L引き
1万円未満1円/L引き
※灯油はいつでも1円/引き

ENEOSカードCのポイント・割引特典はこの特典のみで、一般的なクレジットカードの様なポイントは貯まりません。また、初年度は年会費が無料になりますが、翌年からは1,375円発生します。

還元率が最大3.0%!ENEOSカードP

ENEOSカードPはENEOS以外の利用でもポイントが貯まるカードです。基本の還元率は0.6%(1,000円につき6ポイント)で、ENEOSでの利用時には還元率が3.0%になります。

貯まるポイントは1,000ポイント=1,000円としてENEOSの料金に対してキャッシュバックすることができます。ANAマイルやJALマイル、Tポイント等にも交換することはできますが交換レートが悪いためおすすめできません。

ポイント交換先交換レート
ENEOSキャッシュバック1,000pt=1,000円
Tポイント1,000pt=700pt
ANAマイル1,000pt=400mile
JALマイル1,000pt=400mile

よほどの理由が無い限りは、ENEOSのキャッシュバックに充当する以外はポイントを使わないようにしましょう。

また、年会費はENEOSカードCと同条件。初年度は無料ですが、翌年以降は1,375円発生します。

バランスが最も取れている!ENEOSカードS

ENEOSカードSはENEOSカードの中で最もバランスの取れているカード。ENEOSカードPと同様にENEOS以外の利用でもポイントが貯まります。その際の、還元率は0.6%(1,000円につき6ポイント)。

ENEOSカードSは、以下の特典があります。

  • ガソリン・軽油が2円/L引き
  • 灯油が1円/L引き
  • カーメンテ商品*の購入時は還元率が2.0%
  • 年1回の利用で翌年の年会費が無料

最も特徴的な点は年1回の利用で翌年の年会費が無料になること。せっかくポイントが貯まっても年会費と相殺してしまっては意味が無いので、年会費も重要なポイントです。

また、CとPと同様に初年度は無条件で無料になります。

C・P・Sの違いは年会費とENEOSでの割引特典

ここまでENEOSカードC・P・S、それぞれの特徴を解説しました。結局のところ3券種の違うポイントは年会費と割引特典のみです。

以下、それぞれの比較となります。

券種年会費ガソリンの割引特典軽油の割引特典灯油の割引特典
ENEOSカードC年会費1,375円(初年度無料)最大7円/L引き最大7円/L引き1円/L引き
ENEOSカードP年会費1,375円(初年度無料)還元率3.0%還元率3.0%還元率3.0%
ENEOSカードS年会費1,375円(初年度無料)
※年1回以上の利用で翌年の年会費無料
2円/L引き2円/L引き1円/L引き

ENEOSカードで一番お得なおすすめ券種はどれ?

結論
  • ガソリン代が毎月1万円前後であればENEOSカードSが一番お得
  • ガソリン代が毎月4万円以上かつENEOS以外カードを使わなければENEOSカードCが一番お得
  • ガソリン代が毎月2万円以上であればENEOSカードPが一番お得

ENEOSカードそれぞれの特徴や違いは分かったものの、割引だったり還元率アップだったり、それぞれの割引特典の見え方が異なるので分かりにくいですよね。

そんなENEOSカードですが、結論、一番お得なカードは「ENEOSカードS」。それでは理由を詳しく解説していきます。

ENEOSカードでは「ENEOSカードS」が一番お得

ENEOSカードの中で最もお得なカードはENEOSカードSです。一番のポイントは「年1回の利用で年会費が無料」の点。

以下の表は、毎月のガソリン代を全国平均の10,000円とし利用金額別に分けた割引金額のシミュレーション数値です。

券種利用金額10,000円
※内ガソリン代10,000円
利用金額20,000円
※内ガソリン代10,000円
利用金額50,000円
※内ガソリン代10,000円
利用金額70,000円
※内ガソリン代10,000円
ENEOSカードCの割引金額/月143円286円357円500円
ENEOSカードPの割引金額/月300円360円540円660円
ENEOSカードSの割引金額/月227円287円407円587円

※ガソリン代(レギュラー)の金額は2020年4月~2021年3月までの平均140円/Lとします。
※ENEOSカードP・ENEOSカードSのポイントはENEOSのキャッシュバックに充当するものとします。

一見するとENEOSカードPが一番お得なカードに見えますが、忘れてはならないのが年会費。ENEOSカードC・Pは発行の翌年以降で年会費が必ず1,375円発生します。しかし、ENEOSカードSは年1回以上の利用で翌年の年会費が無料。年会費は実質無料とも考えられます。

以下は先ほどのシミュレーションに年会費を含めて考えた場合の数字になります。

券種利用金額10,000円
※内ガソリン代10,000円
利用金額20,000円
※内ガソリン代10,000円
利用金額50,000円
※内ガソリン代10,000円
利用金額70,000円
※内ガソリン代10,000円
ENEOSカードCの割引金額/月29円172円243円386円
ENEOSカードPの割引金額/月186円246円366円546円
ENEOSカードSの割引金額/月227円287円407円587円

※1,375円の年会費を月割りして114円として計算

ご覧いただければ分かる通り、年会費も含めて考えるとENEOSカードSが一番お得なカードとなります。

ENEOSカードCとPはどんな人でも使いづらいカード?

ENEOSカードSが一番お得と説明させていただきましたが、「それならトヨタファイナンスはENEOSカードSだけ発行すれば良いじゃん」と思う方もいるでしょう。

しかし、ENEOSカードCとPがSよりもお得になる場面があります。どのような場面であれば、それぞれのカードが一番お得になるのか、ここで詳しく説明していきます。

ENEOSカードCはガソリン代が月4万円以上&ENEOS専用にすれば一番お得

以下の2点を満たせばENEOSカードCが一番お得です。

  • ENEOSでの毎月のガソリン代が4万円以上
  • ENEOS専用として使う

ENEOSカードCは最大7円/L割引と、ENEOSでの割引金額は一番高くなっています。しかし、PとSと違ってENEOS以外での利用時にポイントが貯まりません

そのため、ENEOS専用で使うことによって他のカードよりもお得になるのです。以下はENEOSで利用したガソリン代別の月の割引金額です。

券種ガソリン代:10,000円/月ガソリン代:20,000円/月ガソリン代:40,000円/月ガソリン代:70,000円/月
ENEOSカードCの割引金額/月29円457円1,315円3,386円
ENEOSカードPの割引金額/月186円486円1,086円1,986円
ENEOSカードSの割引金額/月203円406円811円1,420円

※ガソリン代(レギュラー)の金額は2020年4月~2021年3月までの平均140円/Lとします。
※ENEOSカードP・ENEOSカードSのポイントはENEOSのキャッシュバックに充当するものとします。
ENEOSカードCP1,375円の年会費を月割りして114円として計算

こちらを見ていただければ分かる通り、毎月のガソリン代が4万円以上かつENEOSでの利用だけで考えた場合にENEOSカードCが一番お得になります。

月のガソリン代が2万円以上の場合はENEOSカードPがお得

ENEOSでの毎月のガソリン代が2万円以上の場合にはENEOSカードPが一番お得になります。以下は、毎月のガソリン代を20,000円として計算した際の、利用金額別のシミュレーションになります。

券種利用金額20,000円
※内ガソリン代20,000円
利用金額50,000円
※内ガソリン代20,000円
利用金額70,000円
※内ガソリン代20,000円
利用金額100,000円
※内ガソリン代20,000円
ENEOSカードCの割引金額/月172円457円600円886円
ENEOSカードPの割引金額/月486円666786円966
ENEOSカードSの割引金額/月406円586円706円886円

※ガソリン代(レギュラー)の金額は2020年4月~2021年3月までの平均140円/Lとします。
※ENEOSカードP・ENEOSカードSのポイントはENEOSのキャッシュバックに充当するものとします。
※ENEOSカードC・Pは1,375円の年会費を月割りして114円として計算

ENEOSカードPはENEOSカードSよりもENEOS利用時の割引率(還元率)は高いため、ENEOSでの利用が増えれば増えるほど、ENEOSカードSよりもお得になります

ENEOSカード以外のカードと比べるとENEOSカードはお得?

実はENEOSカード以外にもENEOSの利用時に還元率アップなど、お得に使えるクレジットカードはあります。それは楽天カードとdカード。どちらもENEOSでの利用時には還元率が1.5%になります。

しかも、この2券種はENEOS以外の利用時でもポイントは貯まり、その還元率は1.0%。ENEOSカードPやSよりも高い還元率になります。

それぞれどれぐらいポイントが貯まるのか毎月のガソリン代・利用金額別に比較してみましょう。

ガソリン代が月1万円の場合

以下のテーブルは、ガソリン代を毎月1万円とし、カードの利用金額別のシミュレーションです。ENEOSカードの中ではENEOSカードSが一番お得になる条件でしたが、利用金額が50,000円を超えた場合には楽天カード・dカードの方がお得になります。

券種利用金額10,000円
※内ガソリン代10,000円
利用金額20,000円
※内ガソリン代10,000円
利用金額50,000円
※内ガソリン代10,000円
利用金額70,000円
※内ガソリン代10,000円
ENEOSカードCの割引金額/月29円172円243円386円
ENEOSカードPの割引金額/月186円246円366円546円
ENEOSカードSの割引金額/月227円287円407円587円
楽天カードの割引金額/月150円250円550円750円
dカードの割日金額/月150円250円550円750円

※ガソリン代(レギュラー)の金額は2020年4月~2021年3月までの平均140円/Lとします。
※ENEOSカードP・ENEOSカードSのポイントはENEOSのキャッシュバックに充当するものとします。
※ENEOSカードC・Pは1,375円の年会費を月割りして114円として計算

※楽天カード・dカードの貯まるポイントはキャッシュバックに充当するものとします。

ガソリン代が月2万円の場合

以下のテーブルは、ガソリン代を毎月2万円とし、カードの利用金額別のシミュレーションです。ENEOSカードの中ではENEOSカードPが一番お得になる条件でした。

しかし、ガソリン代が1万円の場合と同様に利用金額が50,000円を超えた場合には楽天カード・dカードの方がお得になります。

楽天カード・dカードは通常の利用時でも還元率1.0%のため、ガソリン以外の利用金額が増えれば増えるほど、ENEOSカードの方が不利になってしまいます。

券種利用金額20,000円
※内ガソリン代20,000円
利用金額50,000円
※内ガソリン代20,000円
利用金額70,000円
※内ガソリン代20,000円
利用金額100,000円
※内ガソリン代20,000円
ENEOSカードCの割引金額/月172円457円600円886円
ENEOSカードPの割引金額/月486円666円786円966円
ENEOSカードSの割引金額/月406円586円706円886円
楽天カードの割引金額/月300円600円800円1,100円
dカードの割引金額/月300円600円800円1,100円

まとめ:ENEOSカードはENEOS専用で使うのがベストな使い方

ENEOSカードはENEOS以外の利用金額が増えるほど、他の高還元率カードの方がお得になってしまいます。そのため、ENEOSカードはENEOS専用で使うことがベストでしょう

ENEOS専用で使う場合には、毎月のガソリンの利用代別に選ぶのがおすすめです。毎月のガソリン代別におすすめするENEOSカードは以下の通りです。

  • ガソリン代が毎月1万円前後であればENEOSカードS
  • ガソリン代が毎月2万円以上であればENEOSカードP
  • ガソリン代が毎月4万円以上であればENEOSカードC

普段のお買い物は高還元率カードを使い、ENEOSではENEOSカードを使って上手にやりくりしていきましょう。

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