既婚者マッチングアプリはやばい?危険性とリスク回避策を徹底解説
既婚者マッチングアプリの「やばい」と噂されている理由を徹底解説。
危険性や具体的な法的リスク、リスクの回避策まで徹底解説し、これからサービスを利用しようとされている方に向けた情報をお届けします。
◆本記事の公開は、2025年06月17日です。記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。
近年、既婚者同士がつながることを目的としたマッチングアプリが登場し、密かに関心を集めています。
しかしながら、「危険」「やばい」といった声があがることも多く、実際にトラブルや誤解を招くリスクがあるため、不安を抱くのも当然のことだと言えるでしょう。
本記事では、そうした既婚者向けアプリの実態やリアルな口コミ、料金体系の特徴をわかりやすく整理し、利用する際に注意すべきポイントもあわせて詳しく解説していきます。
これから利用を検討している方はもちろん、「ちょっと気になってるけど大丈夫かな…」と感じている方にも役立つ情報をお届けしますので、判断材料としてご活用ください。
法律違反?既婚者マッチングアプリが「やばい」と言われる5つの理由
既婚者向けのマッチングアプリは、近年注目を集めている一方で、ネガティブな声も少なくありません。
というのも、ただ批判されているだけではなく、明確なリスクが存在しているからこその受け取られ方がされている部分が大きいのでしょう。
ここからは、そうした評判の背景にある5つの主な理由について、順を追ってご紹介していきます。
法的リスク:不貞行為と慰謝料請求の危険性
リスクの中で最も大きいのが、法律に絡んでくる内容のものです。
まず、既婚者向けアプリの利用=不倫や違法行為につながるとは限りません。
そもそも、アプリ側は不倫を推奨しているわけではなく、「インターネット異性紹介事業」として届け出を行い、一定の法的手続きに則って運営されています。
しかし、不倫や不貞行為に該当する行為がアプリから知り合った相手との間に認められた場合、離婚及び慰謝料請求に追われる可能性がグッと高くなります。
既婚者アプリですから、そうなった場合に責を問われるのは自身だけではなく、関係を持った相手側も該当します。
不貞行為に該当するケースや、慰謝料の金額相場などについては後に詳しく解説しますが、1つの不貞が発覚するだけで2つの家庭が崩壊するリスクをはらんでいるのです。
身バレリスク:家庭崩壊につながる発覚の恐怖
既婚者向けアプリを利用する際は、不倫や慰謝料といった法的リスクだけでなく、「身バレ」の危険性にも注意が必要です。
身バレの原因としては、居住地・年齢・職業などのプロフィール情報や写真から、知人に身元を特定されてしまうケースが多く見られます。
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プロフ写真・プロフの内容からバレた
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待ち合わせ場所で知人やパートナーに発見された
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SNS等で個人情報が拡散された
この種のアプリは、独身者向けと違って周囲に公言しづらく、利用が知られるだけでも問題になることがあります。
たとえ実際に不貞行為に及んでいなかったとしても、利用が家族に知られれば、家庭内での立場が揺らぐ恐れは十分あります。
最悪の場合、不倫がなかったとしても、信頼を失ったパートナーから離婚を切り出される可能性もあるのです。
金銭トラブル:詐欺や恐喝被害の実態
不貞行為によって慰謝料が発生することも金銭的リスクと言えますが、アプリ内ではそれ以外の金銭トラブルが起きうる可能性があります。
避けて通れない金銭トラブルの一つが「詐欺」で、既婚者同士の真剣な出会いを装いながら、実際には金銭をだまし取ることを目的として近づいてくるケースです。
詐欺の手口にはさまざまなパターンがありますが、以下に主な手口をまとめています。
そもそも既婚者アプリの利用者には、「身元を明かしたくない」「誰かに心の支えを求めている」といった心理傾向が見られますが、こうした心の隙を突くような詐欺が横行しやすいのです。
たとえば、恋愛感情を巧みに利用し、相手からお金を引き出すロマンス詐欺”はかなり顕著です。
「助けてほしい」「急な出費で困っている」などと同情を誘い、相手が情に流されて振り込んでしまうケースが多く、送金後に音信不通になる被害も報告されています。
また、投資やビジネスへの勧誘による詐欺も多数見られ、「毎月30万円の配当が得られる」などと高収入をうたった投資話を持ちかけてくるのが典型です。
これらに騙されると、下手をすれば慰謝料以上の巨額の損失を被る可能性すらあります。
精神的リスク:依存症と罪悪感の問題
目には見えない、精神的・心理的なリスクも確かに存在しています。
マッチングアプリは、場所を選ばず出会いを探せるという利便性が評価されている一方、最近では「マッチングアプリ依存」という新たな問題も取り上げられるようになっています。
簡単に言えば、アプリを使いすぎて自分でコントロールが効かなくなる状態を指します。
独身者向けアプリのみならず、既婚者用のアプリでも「新たなつながりを求める」という点では本質的に共通しており、使い方次第では依存に陥るリスクがあります。
中には、アプリをやめられずに苦しみ、最終的に妻に相談したという事例も見られます。
幸い、大きな問題に発展する前に話し合いができたケースですが、もし依存状態が続いていれば、不倫など深刻なトラブルに発展していた可能性も否定できません。
精神的なリスクとしては、罪悪感を感じるというのも挙げられます。
相手は自分と同じ既婚者ですから、当然パートナーがいる身の上で使っています。最初は楽しくても、いつの間にか顔を見たことのない相手の配偶者に対し、罪悪感を持つケースも少なくありません。
マッチングアプリで既婚者同士で知り合い仲良くなりました。どちらの家庭もうまくいってないです。やり取りを初めてお互い好きになり写真交換もラインも3週間くらいしていてあとは会うだけみたいな感じです。しかし最近お互いの家庭の話をしていくうち相手の奥さんに罪悪感を感じてしまい少し目が覚めてきています。
「バレたらどうしよう」という不安を抱えながら使っている人も多く、落ち着いて過ごせる時間が減ってしまうケースも見られます。
中には、自分を責めたり、人との信頼関係に影響が出たりすることもあるでしょう。
既婚者向けアプリは、心のすき間を埋めたいという気持ちから利用されがちですが、逆に心に負担をかける可能性がある点は、あらかじめ理解しておく必要があります。
社会的リスク:職場や信用失墜の可能性
既婚者向けアプリの利用は、パートナーや家族に隠すのはもちろんのこと、職場の関係者にも知られないよう注意が必要です。
というのも、同僚や上司、取引先に発覚すると、「信頼を失った」「もう信用できない」といった評価をされる可能性が高いためです。
プロフィール写真に本人と特定できる画像を使用し、職場の同僚に発見されてしまいました。 幸い周りに漏らされるようなことはありませんでしたが、いつ漏らされてもおかしくないので気が気じゃないです。
実際、口コミの中にはアプリ利用が社内にバレてしまったというケースもありました。たとえば、プロフィールの内容から本人が特定され、相手が職場の同僚だったという例もあります。
幸い、その同僚は他言しなかったようですが、噂や陰口が広まるリスクは否定できません。
そうなれば、社内での評価に影響が出たり、昇進やプロジェクト参加のチャンスを逃したりと、職場での立場が悪くなり、最悪の場合は退職を迫られることもあり得ます。
【実例公開】既婚者マッチングアプリで起きたやばいトラブル事例
既婚者アプリには様々なリスクが潜んでいることがお分かりいただけたでしょう。
単なるリスクと侮る事も出来ず、実際にアプリ内でトラブルが発生したケースがいくつも報告されています。
慰謝料数十万円請求された男性のケース
発覚のきっかけは、相手の夫が家族で使用するタブレットに残っていたアプリの通知履歴でした。夫がアプリの存在に気づき内容を確認しました。依頼者とのメッセージのやりとりが見つかり、不倫が発覚しました。 示談交渉では、不倫期間が比較的短いこと、接触回数も限定的であること、さらに相手方の証拠収集方法にも問題があることを指摘。 具体的な解決として、慰謝料75万円を半年間の分割払いとすることで合意しました。なお、相手は今回の件では離婚せず婚姻関係を修復することになりました。
実際に、マッチングアプリの使用がパートナーに知られたことで、数十万円の慰謝料を支払うことになった男性がいます。
この事例では、「家族で共有していたタブレット端末に通知の履歴が残っていた」ことが発覚の決定的な原因でした。
こうした事例からも分かるように、端末の共有や通知設定の甘さといったごく日常的なことが、パートナーにアプリの存在を知られるきっかけとなるリスクを孕んでいます。
このケースでは、不貞行為の期間が比較的短く、証拠の収集に不備があったことなどから、最終的には75万円の慰謝料で和解という形で決着しました。
金額としては極端に高額というわけではありませんが、それでも一度の過ちによって発生する金銭的負担や精神的ストレス、そして家族関係に与える影響は決して小さくありません。
身バレから離婚に発展した女性の体験談
家庭では育児と家事に追われ、夫との会話もほとんどなくなっていました。結婚して10年。夫婦関係は冷えきっており、気持ちのすれ違いが日常でした。 「誰かとちゃんと話したい」「女性として見てもらいたい」今思えば寂しさから、既婚者アプリに登録しました。実際にメッセージをやりとりするうちに気の合う男性と出会い、数回だけ会う関係に。 しかし、ある日突然、夫から問い詰められることに。きっかけは、デートしていたところを夫の知人に目撃されてしまい、そこから発覚してしまっていたのです。 その後、夫からは「裏切り」として強く非難され、最終的に、話し合いの末に離婚することになりました。 「軽い気持ちだったんです。まさかこんなに大きなことになるなんて……。今思えば、自分の寂しさを誰かに埋めてもらおうとしたこと自体が、間違いだったと思います
女性もアプリの利用から身バレしてしまい、離婚に至ったというケースがありました。
本人にとってはちょっとした気のゆるみであっても、家庭や人生そのものに大きな影響を与えるケースがあります。
特に既婚者向けアプリは「バレにくい」と思われがちですが、端末管理やデート先で知人に目撃されるなど、パートナーに知られてしまうリスクは常に存在しています。
後悔しても取り返しがつかない現実もあることも、しっかりと認識しておく必要があります。
投資詐欺で800万円騙し取られた事例
アプリを利用した詐欺被害も、深刻な事件へと発展することがあります。
実際、アプリで出会った女性から「仮想通貨で一緒に資産を増やそう」と持ちかけられ、およそ830万円を騙し取られたという事例が実際に起きています。
金額の大きさが大きさであるだけに、この一見はテレビの報道番組でも取り上げられました。
仮想通貨は便利な一方で、取引の匿名性が高く、送金後の追跡や返金が非常に困難です。
銀行振込のような保障がないため、ひとたび資金を送ってしまうと、それを取り戻すことはほぼ不可能と言われています。
特に既婚者アプリでは、「誰にも知られたくない」という心理が働きやすく、トラブルに巻き込まれても周囲に相談できないケースが少なくありません。
そのため、被害に気づくのが遅れたり、問題を抱え込んでしまうリスクが高まります。
ストーカー被害に遭った利用者の実話
家庭の中で孤独を感じていた時期に、既婚者アプリを利用しはじめました。 そこで知り合った、穏やかで優しいメッセージをくれた男性に惹かれ、1か月ほどメッセージのやり取りを続けたのち、実際に都内のカフェで会いました。 最初こそ誠実そうな人だったのですが、「なんで昨日、ログインしてたの?」「今日の服装、俺の好きな感じじゃなかった」などと送ってきはじめたのです。 やがて、職場近くや最寄駅で待ち伏せするようになり、断っても無言電話やLINEでの執拗な連絡が続くようになって、アカウントを削除して、LINEもブロックても別のアカウントを使ってしつこくストーキングしてきて…。 最終的に警察に相談して、証拠としてLINEのスクリーンショットや待ち伏せ時の映像を提出し、警告を出してもらいました。
アプリで知り合った相手からストーカー被害を受けたというケースもあります。
既婚者アプリは、「お互いの家庭には干渉しない」「あくまで秘密の関係」といった暗黙の前提のもとに成り立っています。
そのため、トラブルが起きた場合でも、利用者は「誰にも知られたくない」という心理から、警察や家族、友人への相談をためらう傾向にあります。
今回のケースでは、相手の男性が最初は誠実に振る舞い、徐々に境界を侵してくる典型的なストーカー化のパターンが見られました。
親密な関係を築いたのだから、もっと踏み込んでよいと一方的に錯覚し、被害者が距離を取ろうとすると、逆に執着を強めてきますから、判別も難しいところです。
統計データで見る既婚者マッチングアプリの危険な実態
既婚者アプリは、お互い結婚している間柄という事で、独身者向けに比べて年齢層が高めになる傾向があります。
そんな環境だからこそ見えてくる危険な面もありますから、詳しく掘り下げていきます。
利用者の年齢層と職業の特徴
既婚者向けアプリの1つ、既婚者クラブが公開した利用者データによると、年代別の分布が円グラフで明示されていました。

利用者の年齢層を見ていくと、30代と40代がもっとも多くの割合を占めていることが明らかです。
具体的には、男性は30代が38%、40代が39%と、それぞれほぼ同程度のシェアを持っており、合わせて約77%にも達します。
一方で、20代および50代以上の利用者も存在はするものの、その割合はごく限られており、少数派にとどまっているのが実情です。
女性ユーザーも30代が43%、40代が40%と、男性よりもやや30代の比率が高くなっており、この2世代で全体の8割以上を占めていることになります。
カドルやヒールメイトといったサービスでも同様の割合と公表されており、30代から40代が利用の中心を担っている点は大きな特徴と言えるでしょう。
続いて、男女の主な職業についてもまとめてみました。
男性の利用者の中には、企業の経営に携わっていたり、役職者として重要なポジションに就いている方々も一定数見受けられます。
医師や金融系、コンサルタント、IT関連なども見られ、全体として収入が安定しており、経済的なゆとりが感じられる層が利用している傾向が見られます。
一方で、女性利用者の職業は多様性に富んでおり、美容師やアパレル店員、一般事務などの正社員として働く人もいれば、アルバイトやパートタイムで柔軟に働くスタイルを選んでいる人もいます。
中でも「普段は家庭を中心に過ごしている」という主婦の方が目立ちます。
最近では、在宅ワークや副業として個人で活動している女性の姿も見られるようになり、利用者の背景はより一層多様化している印象です。
トラブル発生率と被害額の推移
国民生活センターの調査によると、マッチングアプリ全体での金銭詐取に関する相談件数は以下の通り増加しています。
あくまでマッチングアプリ全体で発生したものであるため、このすべてが既婚者アプリで起きているとは限りません。
とはいえ、相談件数はこの10年間で約20〜30倍に増加。個々の被害額は数十万円から数百万円、悪質な事案では数千万円以上にも上ります。
特に既婚者アプリの場合、先述のように定職についている方のほか、社会的地位のある方もそれなりに多く見られます。
こうしたユーザーの特性から、独身者向けアプリよりも大きな額の被害が生まれるリスクが高いとも言えます。
身バレ・発覚パターンの分析
金銭的なトラブルももちろん恐ろしいものですが、最も身近な恐怖はやはり家族をはじめとした身近な人に身バレしてしまうことでしょう。
利用が発覚するケースは、これまでの事例などからおおよそ3つほどに分けられます。
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デート中に知人に見られた
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職場の知人にプロフィールから身バレした
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パートナーに端末を見られた
まず、デートしているところを知人に見られたというケースは、かなり典型的な例です。デートする場所を吟味していなかったために、知人にバレてしまったと考えられます。
続いて、職場の知人にプロフィールを見てバレたというケースですが、プロフィールの内容から推察できてしまうほど詳細に記載していた可能性が高いでしょう。
身バレを考慮するなら、プロフィールを詳しく書きすぎないことは対策の基本とも言えます。
そして、パートナーに端末を見られ、連絡や利用している履歴がバレてしまったケースもありがちです。
こちらの場合、端末の管理不足が大本の原因であることは疑いようがありませんから、利用する時間帯や端末の扱い方を工夫する必要があると言えるでしょう。
不倫の定義とは?既婚者マッチングアプリの法的問題と不貞行為のリスク
既婚者アプリの利用には様々なリスクが隠れていることをご紹介しましたが、やはり最も恐ろしいのは法的な部分…つまり不貞行為・離婚や慰謝料に関するものでしょう。
どこからが不貞や不倫だと法的に問われるのか、という部分に関しては曖昧な方も多いでしょうから、慰謝料の話も含めて解説します。
不貞行為の法的定義と慰謝料相場
民法第770条では、離婚の原因のひとつとして「不貞行為」が明記されています。
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。 一 配偶者に不貞な行為があったとき。
現在では、「肉体関係の有無」が不貞行為と認定されるかの判断基準とされています。
ただし、明確な証拠がなくとも、ラブホテルの利用や異性との宿泊など、客観的に見て関係性が疑われる行動も、不貞行為と認められた例があります。
不倫が発覚すると慰謝料が発生することが多く、その金額は状況に応じて変動します。
離婚裁判や別居に発展した場合は、100万~300万円ほどの慰謝料が認められるケースが多いようです。
一方で、離婚や別居に至らず、弁護士を介した話し合いで解決した場合は、50万~100万円程度に収まることもあります。
アプリの利用から不貞行為が裁判にて認められた場合、離婚や慰謝料請求にまで至る可能性もゼロではありません。
離婚訴訟で証拠として使われるケース
法律上の「不貞行為」とは、婚姻関係にある配偶者以外の相手と性的関係を持つことを意味します。
たとえ夫や妻が「相手が浮気しているに違いない」と感じていたとしても、法的に不貞行為と判断される根拠がなければ、離婚や慰謝料の請求は認められません。
この点について、昭和48年11月15日に最高裁判所が示した判例では、「配偶者以外の者と性的関係を持つことは、不貞行為にあたる」と明確に述べられています。(引用:裁判所 裁判例結果詳細「最高裁判所判例集」)
恋愛感情の存在や頻繁な連絡といった要素よりも、最終的に肉体関係があったかどうかが、裁判上もっとも重視されるのです。
性交渉そのものの証拠があれば確実ですが、それがない場合でも性交渉があったと推認される状況であれば、不貞行為と判断される可能性があります。
たとえば、
・配偶者以外の異性とラブホテルに入り、長時間滞在していた
・異性と旅行に出かけ、同じ部屋で宿泊していた
これらの行動は、過去の離婚訴訟でも不貞行為として認められてきました。
一方で、キスやハグ、食事や映画など、いわゆる「デート」の範囲にとどまる行動については、裁判で不貞と認定されることは稀です。
つまり、社会通念上「一線を越えた」とされるような事実があるかどうかが重要になるのです。
法的トラブルを避けるための注意点
既婚者アプリでは、離婚や慰謝料といった法的リスクが存在しているのは確かですが、それ以外の形でもトラブルが発生する可能性があります。
そうしたリスクがあることを承知のうえで、トラブルを避けるために覚えておくべきことを以下にまとめました。
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肉体関係を持たない
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アプリでの出会いに相手にのめりこみすぎない
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個人情報の管理と発信に注意する
まず、何よりも不貞に該当する関係にならないことが第一です。
出会った相手と不貞行為に該当する関係にさえならなければ、たとえ親しい間柄になっていても不貞の証拠にはなりえないため、裁判などに発展する可能性も低くなるでしょう。
心理的な部分でも、相手との関係性にのめりこみすぎないよう注意したいところです。
そこから不貞行為につながればトラブル必至ですし、家族への対応も悪くなるため怪しまれる可能性が高いと考えられます。
そして、個人情報の管理に関しても注意が必要です。
不倫や慰謝料以外にも、トラブルになった際に「名誉毀損」や「プライバシー侵害」で逆に訴えられるかもしれません。
単に不倫をしなければいいだけではなく、情報の扱いにも十分気を付けてください。
対策は必須!身バレ防止策と安全な利用方法
既婚者アプリを利用するうえで、身バレのリスクや各種トラブルは避けて通れないため、対策が必要です。
ここからは、そうしたリスクを回避するための身バレ防止策に加え、安全に利用するためのコツや注意点についてご紹介します。
プロフィール作成時のポイントや、怪しい相手・トラブルに巻き込まれそうな人物の見極め方についても具体的に触れていきます。
プロフィール設定での身バレ対策
アプリ出身バレにつながってしまう最も大きな要素は、やはりプロフィールです。
実際の事例でも、プロフィールを知人に見られてバレたというケースがある点からも、身バレにつながる可能性が高いのは明白です。
これを踏まえ、身バレ対策を以下にまとめました。
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顔写真は使用しない、またはぼかし加工する
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プロフィール情報は詳細にしすぎない
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LINE、SNSの共有は慎重に決める
まず、プロフィール写真には加工を施すのが基本です。
ヒールメイトや既婚者クラブなどでは、写真に自動的にぼかしを入れる機能が用意されており、顔を完全に晒さずに活動できるよう工夫されています。
プロフィール欄に書く情報にも注意が必要で、勤務先や住んでいる地域などは、特定につながる可能性があるため、できるだけ曖昧にとどめましょう。
親しくなった相手には教える必要も出てくるでしょうが、わざわざ誰でも見られるプロフィールに記載する必要はありません。
であった相手とはLINEやSNSなどの共有をする段階もあるでしょうが、こちらもできる限り慎重にしておくことをおすすめします。
プロフィールに載せないのは前提として、よほど信頼できると判断した相手でなければ安易に教えないのが吉です。
メッセージ交換時の注意点
プロフィールに次いでトラブルの元となりやすいのが、メッセージの内容です。
こちらも気を付けたいポイントを以下にまとめました。
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個人情報は初期段階で明かさない
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メッセージのスクショを前提にした言葉遣い
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LINEなどへの移行は信頼できる相手のみ
氏名、職業、勤務先、居住地などの個人情報は、関係が深まるまでは伝えないようにしましょう。
一見信頼できそうな相手でも、実は身元を探る目的で接触してくる人もいますから、仮に相手から質問されても曖昧に答えるか、軽く話題を逸らすのが無難です。
どんなに仲良くなっても、万が一メッセージの内容が外部に流出する可能性はゼロではありません。
証拠として保存・拡散されてしまえば、思わぬトラブルにつながる恐れがありますから、相手の容姿やプライベートを侮辱したり、強引な誘い文句は避けましょう。
そして、「すぐLINE交換しよう」と言ってくる相手には注意が必要です。
LINEは電話番号や本名に近い情報がひも付いているケースが多く、安易に交換すると身元がバレる原因になります。
やりとりを続けたい場合は、最初はアプリ内メッセージで関係を築いてから、信頼できると感じた段階で移行するようにしましょう。
詐欺業者の見分け方
既婚者向けマッチングアプリを利用していると、業者や詐欺目的の利用者など、本来の目的とはかけ離れた行動を取る人物がいるのは非常に残念なことです。
こうしたトラブルに巻き込まれないためにも、特徴をしっかり押さえ、自分自身を守る意識を持つことが大切です。
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プロフィールの内容が過度に華美
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モデルのようなプロフィール写真
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すぐにお金の話をしてくる
プロフィール内容が過剰に魅力的だったり、理想を詰め込みすぎていたりする場合は要注意です。やたらと注目を集めようとする意図が見えたら、慎重に対応しましょう。
また、既婚者アプリにおいては、金銭に関わる話題を持ち出してくるユーザーに対しては最大限の警戒が必要です。
特に「困っているから助けてほしい」「投資の話がある」といった誘いは、あなたの貯蓄を狙っている可能性があります。
こうした詐欺的な手口は、ロマンス詐欺や投資詐欺といった名前で知られており、実際に多くの人が被害に遭っている現状があります。
少しでもお金に関する話題が出てきた場合は、深く関わる前にすぐに通報やブロック機能を活用するようにしましょう。
緊急時の対処法
実際に利用している中で、怪しい相手に遭遇してしまったり、家族に利用がバレそうになると言った場面もあるかもしれません。
そんな緊急時にも、できる限りリスクを避けられる対処法を覚えておきましょう。
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ブロック・通報機能や問い合わせを利用する
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必要な場合は警察・消費者センターなどに頼る
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家族やパートナーにバレそうになった場合の対処文を用意する
怪しい相手やトラブルにつながりそうな相手と出会ってしまった場合は、ブロックや通報機能をためらわず使いましょう。
大抵のアプリでは問い合わせなどにも対応していますから、公式サイトから運営にじかに問い合わせるなども検討してみてください。
金銭が絡むようなトラブルに巻き込まれたのであれば、警察や消費者生活センターなど、公的機関に頼ることも検討すべきです。
大事にしたくはないでしょうが、それでも大金をだまし取られるような事態はいずれ周囲にも発覚しますから、そうなる前に対処したいところです。
リスクが高い状況で使っている方は、万が一の発覚に備えてあらかじめ言い訳を考えておくのも対策になります。
・「広告が出てきたからアプリを見てしまった」
・「友人に頼まれて登録だけした」
など、自然な説明を用意しておくと慌てずに済みます。
もちろん根本的なリスク回避を最優先すべきですが、最悪の事態に備えた言い訳パターンを用意しておくのは有効です。
既婚者マッチングアプリの代替案と健全な関係構築法
既婚者向けマッチングアプリを利用せずとも、心の結びつきや安心感を得る手段は他にも存在します。
家庭や日常ではなかなか吐き出せない感情や、同じ立場の人にしか分かち合えない想いを抱える中で、アプリが一時的な癒しの場に感じられることもあるかもしれません。
ですが、健全な代替案があれば、そちらを利用したいという方もいるでしょうから、対策や代替案をご紹介します。
夫婦関係改善のためのカウンセリング
不審な行動が見られたり、特定のアプリの使用が明らかになった場合には、専門家によるカウンセリングを受けることを検討してみてください。
夫婦カウンセリングは、お互いの気持ちや考えを整理する場として、今後の関係性にもプラスになるかもしれません。
▼問題別の適したカウンセリング▼
カウンセラーを選ぶ際は、夫婦間のトラブル、浮気の対応、家族の心理支援など、自分の悩みに近い分野を専門としているかを確認することが大切です。
臨床心理士や公認心理師などの国家資格や専門資格を持っているかどうかも、信頼性を見極める一つの基準になります。
相談時には、相手を責める言葉よりも、今、どんなことに困っているか・どんな気持ちでいるのかを率直に伝えることが、具体的な対策にもつながります。
現在では、日本臨床心理士会の公式サイトをはじめ、カウンセリング.COMや夫婦問題カウンセリング協会など、信頼できる窓口も充実しています。
インターネットで地域や相談内容に応じて検索できますから、自分に合った支援先を見つけてみましょう。
健全なコミュニティ活動への参加
どのような代替手段が適しているかは、「そのアプリで何を得たかったのか」によって大きく変わってきます。
目的を明確にすることで、自分にとって本当に必要な行動が見えてくるでしょう。
具体的な代替案としては、以下が挙げられます。
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地域のカルチャーセンター・ボランティアセンター
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勉強・読書会などのオンラインコミュニティ
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スポーツ・健康維持系のクラブ
地域のコミュニティに参加するなど、方法は色々と挙げられます。
カルチャーセンターで開かれているものに参加してみたり、あるいはボランティアに励むなど、極めて健全な形でコミュニティに参加することができます。
アプリの利用目的が「寂しかったから」という方も少なくありません。
であれば、こうしたコミュニティに参加する形で、寂しさを解消し夫婦間での新しい話題とする事も出来るでしょう。
趣味を通じた安全な出会いの場
毎日の生活に少し物足りなさやマンネリを感じているなら、夫婦で同じ趣味に取り組んでみるのが効果的です。
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ゴルフ
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料理教室
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ヨガ・スポーツジム
たとえば、料理を一緒に楽しんでみたり、未経験のダンスに挑戦してみたり。アウトドアで自然の中に身を置くのも、日常の喧騒から離れて会話が弾むきっかけになります。
これまでやったことのないことに二人でチャレンジする形であれば、新しい思い出にもなってくれる事でしょう。
他にも、忙しい毎日だからこそ、特別な遠出ではなくても、週末に近場のホテルで一泊するだけで、いつもと違った雰囲気を味わえるかもしれません。
いわゆる“お泊まりデート”というもので、日常から少し距離を置いてリフレッシュする絶好の機会です。
弁護士~セキュリティまで:専門家が語る既婚者マッチングアプリの問題点
既婚者アプリの利用者は、コロナ渦なども相まってその需要を急激に増加させ、数万人だった会員が数年で数十万人に伸びたという事実もあります。
ですが今回ご紹介したように、さまざまなリスクが潜んでいるわけですから、最後に、専門家の視点からこの分野における代表的な問題点を掘り下げていきます。
弁護士から見た法的リスク
法的なリスクについて解説しましたので、弁護士の視点からそのあたりのリスクを見ていくと、大きいのが以下の2つです。
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不貞行為による慰謝料請求
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婚外恋愛発覚による離婚
最も深刻なのは、やはり不貞行為による損害賠償請求の可能性です。
民法上、配偶者以外の異性と性的関係を持つことは、明確な不法行為とされており、配偶者から慰謝料を請求される正当な理由となります。
そして、仮に不貞行為がなかったとしても、婚外恋愛をしていたという事実さえあれば、離婚に発展する可能性もあります。
スマートフォンやSNSの普及により、証拠が残りやすくなっている現代では、「バレなければ問題ない」という考え方が通用しなくなってきているのが実情です。
安易な気持ちでの利用が、後に人生を大きく左右する法的トラブルに発展することもあるため、利用には極めて慎重な判断が求められます。
心理カウンセラーが指摘する精神的影響
既婚者アプリは、大人の事情や割り切った関係を前提としたサービスのようにも見えるかもしれません。
しかし、心理カウンセラーの視点から見ると、精神的な部分でもかなりのリスクが潜んでいます。
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マッチングアプリ依存症に陥る
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罪悪感や発覚の恐れからストレスが蓄積する
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自己肯定感の喪失
便利なアプリは、使いすぎが引き起こすマッチングアプリ依存という問題にもつながります。
アプリ依存とは、利用する頻度や時間が自分の意思ではコントロールできなくなり、生活に支障をきたすような状態を指します。
独身者向けアプリに限った話ではなく、既婚者アプリにおいても「誰かと新しい関係を築きたい」という動機自体は共通しており、過度な利用によって依存に陥る可能性は十分にあります。
特に注意すべきなのは、こうした依存状態が精神面にも影響を与える点です。
「マッチングが成立しない=自分には魅力がない」と考え込んでしまい、自己肯定感を徐々に失っていく人も少なくありません。
気づけば、アプリ内の出会いが日常の中心になり、リアルなつながりが薄れていく……というのは、現代ならではの新たな課題といえるでしょう。
罪悪感や発覚リスクからくる自己嫌悪、ストレスなども挙げられます。
たとえ「割り切った関係」だと頭で理解していても、心の奥底では「裏切っている」という認識が拭えず、その葛藤が自尊心の低下や不安の増大につながることが少なくありません。
セキュリティ専門家による安全性評価
マッチングアプリの中でも既婚者向けとなれば、安全性も気になるところ。
そこで、セキュリティの専門家の視点から、安全性についても深堀していきましょう。
例として、既婚者クラブでは安全対策の取り組みとして以下を実施しています。

ニックネーム登録必至、年齢確認も必要としていて、監視や利用停止など一通り行っていると言えます。
また、個人情報が適切に取り扱われていることが第三者機関により証明されている「JAPHIC認証」も取得しているなど、サービスの特色上必要な措置は取っていると言っていいでしょう。
他サービスでも同じような対策は取られていますが、だからといって100%安全とは限らない点に注意が必要です。
最終的に自分の身を守るのはユーザー個々人にゆだねられていますから、怪しい会員の見極め、身バレしないプロフィールの工夫等が求められる部分は大きいでしょう。
まとめ:既婚者マッチングアプリの「やばい」部分と対策
実際に利用している方の多くは、単なる浮気目的ではなく、心の支えや安らぎ、誰かと共感を求めているケースが多く見られます。
とはいえ、その背景にある事情がどうであれ、既婚者向けマッチングアプリには個人情報の流出や、法律上のトラブルなど、現実的なリスクが存在することも忘れてはなりません。
もちろん、各アプリもプライバシー保護やセキュリティの強化には力を入れており、「身バレ防止機能」なども備えられていますが、どんなサービスも100%安全とは言いきれません。
アプリを利用する場合は、リスクをしっかりと理解し、自分自身の状況と照らし合わせたうえで判断することが重要です。
知り合いが使っているからと流されるのではなく、「自分は本当にこれを使うべきか?」「どこまでのリスクを許容できるか?」という観点から、冷静に判断することが何より大切です。

マチポ編集部21名の編集部員が実際に様々なアプリを使って、アプリを調査しています。
この数カ月、あなたはずっと様子がおかしい。浮気しているのではないかと思っているけど、正直に話してほしい。冷静にそう言いました。 すると夫は、自分でもどうにもならなくなってるって。いったいどういうことなのと聞いたら、なんとマッチングアプリにはまってしまったというんです。はあ? という感じでした。 登録したアプリをのぞいてみると、何人かからアプローチがあって、返信してみたけど、誰からも連絡がなく、そのままになってしまったそうです。 それからそのアプリに執着するようになった、時には合コンに行ったりもしたけど、やはり誰ともマッチングしない。どうして自分は嫌われているのか、男として魅力がないのかと悩んでしまったようで……。